UV硬化樹脂における硬化過程の測定・分析・解析技術

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プログラム

第1部 UV硬化過程におけるreal time FT-IRとPhoto DSC による測定法及び評価・解析手法

(2013年12月4日 13:00〜14:40)

 紫外線 (UV) 硬化樹脂が、紫外線の照射とともに硬化していく過程を測定する方法について、real time FT-IRとPhoto DSCを例に解説します。これら二つの手法は代表的かつ簡便な測定手法として紹介される場合が多いですが、測定の原理やコツを知らないと、再現性の良いデータを得ることができず、データの解釈に困ることがあります。  この講演では、測定の原理から説明し、測定中に気を付けるとよいことなどを実際の実験データを示しながら説明します

  1. 紫外線硬化樹脂の硬化過程の測定法の分類
    1. 分光学的手法
    2. 熱力学的手法
    3. その他の方法
  2. real time FT-IR法による硬化過程の測定
    1. 測定原理
    2. 光学系
    3. 再現性を向上させるための工夫
    4. データ解析例 (UV強度と照射時間)
  3. Photo-DSC法による硬化過程の測定
    1. 測定原理
    2. 測定装置の種類
    3. 再現性を向上させるための工夫
    4. データ解析例 (UV強度と照射時間)
  4. 硬化過程のモデル化と数値シミュレーション
    1. モデル式
    2. モデルのパラメータの算出方法
    3. 暗反応解析
    4. 酸素阻害反応のモデル化
    5. 数値シミュレーション解析例
    6. モデル化の問題点
  5. まとめ
    1. 測定方法の違いとデータの解釈
    2. 硬化過程の測定とモデル化

第2部 UV硬化性樹脂のレオロジー測定による 塗工性、硬化特性 (UV, 熱) 、塗膜形成過程の評価

(2013年12月4日 14:50〜16:30)

 近年、塗料やコーティング材料、粘着・接着材料として加熱工程が不要であり、使用する波長によって、その柔軟性および硬化特性を調整できるUV硬化性樹脂の多様性が注目を集めています。これらの材料の塗布 (塗工性) 、UV光照射による硬化過程、UV光照射後の熱硬化過程、塗膜の形成過程を数値化し、生産工程の高度な管理基準及び効率化、開発品の作業条件の決定などのスピードアップを図ることが可能な粘弾性測定による評価手法が注目を集めている。本セミナーでは、粘弾性測定の基本的な概念から各工程の評価手法について、具体的な測定例と共に解説を行います。

  1. UV硬化樹脂の物性評価におけるレオロジー測定の役割
    1. 製造工程の流れとその問題点
  2. レオロジー測定 (粘弾性測定) とは
    1. 粘弾性・粘弾性体とは ~身近に存在する粘弾性物質~
    2. 従来の粘度特性評価機とは ~回転粘度計の特徴と限界~
    3. 粘弾性測定装置とは ~最新の粘弾性測定装置の特徴~
  3. 粘弾性測定の基礎
    1. 粘弾性測定の概要 ~回転測定と振動測定~
  4. 回転 (静的) 測定の概要
    1. 回転測定の概要 ~変形方法、粘弾性変数~
    2. 回転測定例
      1. ニュートン流動現象 ~粘度が一定?~
      2. ダイラタント現象 ~粘度が上昇?~
      3. シアシニング現象 ~粘度が下降?~
  5. 振動 (動的) 測定の概要
    1. 振動測定の概要 ~変形方法、レオロジー変数~
    2. UV硬化性樹脂の評価例
      1. 塗工性能評価 ~タレ性、レベリング性~
      2. UV硬化特性評価 ~硬化速度、濃度依存性~
      3. UV硬化後の熱硬化特性評価 ~硬化速度、硬化強度~
      4. 塗膜成型過程評価 ~硬化速度、塗膜強度~

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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