新規事業開発に関する標準的なプロセスは、以前から存在しています。しかし、そのプロセスに沿った活動をしても、思い通りの結果につながらなかったという経験をされている組織は多いのではないでしょうか。この場合、「企業文化や企業体質」、あるいは「担当者や組織の本気度」、「強みの不足や人材不足」などが原因と考察されているケースを多く見かけます。
「伸びるであろう市場を調べてアイデアを多く出し、評価しながら企画立案を行なえば、良い事業テーマが選定される」という時代ではなくなっています。そのため、現在という時代に則した、また自社の個性に合ったプロセス、手順をつくっていくことが大切となります。
本セミナーは、新規事業開発のプロセス、手順に着目し、新規事業を確率高く生み出すための実践的な考え方と進め方について解説するものです。なお、本セミナーで紹介する考え方、進め方により、これまでに多くの新規事業が誕生しています。
- 「顧客の新しい目的を見つける」という姿勢が新規事業の出発点
- 「顧客の新しい目的」の意味
- やらなければならないのが既存事業、やりたくないのが新規事業
(既存事業と新規事業の本質的違い)
- 普及している標準プロセスを振り返る
- 市場環境を調査して成長分野指向でテーマを探す
- テーマ先行探索の落とし穴
- 製品・市場マトリックス分析の落とし穴
- SWOT分析は新規事業には向いていない
- アイデアを評価、選定してテーマを探す
- 流行モノを追いかけるテーマ探し
- 市場性 (市場の魅力) と適社度 (自社との関連性) という評価項目の落とし穴
- 普及している標準プロセスの利点と欠点
- 固定観念の正体と打開策
- 新規事業開発における固定観念
- 固定観念は新規事業開発を難しくする要因
- 人と同じことをする安心感とオリジナリティの矛盾
(「おおよそ同じで少し違うが」心地よい)
- もっともらしい情報と確かな情報と新規事業
- 新規事業に必要な要素の深い理解
- 市場をつくるって、どういうこと?
- ニーズ、潜在ニーズって何?
- 新規事業における差別化って何?顧客価値って何?
- 分かりやすい企画案ってどんなもの?
- ユニークな事業モデルの特徴は?
- 参入障壁って何?参入できない障壁なんてあるの?
- ニッチ戦略以外の参入戦略は?
- 魅力ある新規事業をつくるプロセスの全体像
- 他社とは異なる事業をつくるという姿勢が大切
- 新規事業は「顧客の目的の創造」である・顧客の目的の創造という視点から事例を考察する・短期戦略と長期戦略と新規事業・新規事業開発における「売り方」の考え方・調査・検討のプロセス設計の重要性・スピーディかつ成功確率の高いテーマ探索を実現するコンセプト・顧客、新しい目的、手段、儲け方、戦い方
- プロセス、手順の全体像
- 商品企画ではなく事業モデルの構想づくりという姿勢
- 事業モデル構想における戦略発想の価値
- 自社の個性を知り、条件と方針を決める手順
- 自社の個性を知る狙いと手順
- 自社の個性に合わせたプロセスの設計
- 前提となる条件の種類と決め方
- 出発点となる方針の種類と決め方
- 個性を考慮に入れて探索領域の「あたり」をつける
- 探索領域の意味と絞り込むプロセス、手順
- 圧倒的な個性を持つ場合と持たない場合のプロセスの違い
- ビジネス構造マップの価値と使い方とつくり方
- ニーズ指向のプロセスとシーズ指向プロセス
- 技術を個性とする場合の難しさとプロセスの工夫
- 何をつくりたいかの前に誰に売りたいかを決める
- 顧客セグメンテーションとフォーカシング
- 今の時代にニーズを見つけるとはどういうことか
- 潜在ニーズはたくさんある
- 潜在ニーズを掘り起こすために必要なツールと行動と技能
- 未来カタログ作成のポイント
- 候補顧客との接点のつくり方
- 高い価値を考え出す手順
- 高い価値を設計する価値の種類の組み合わせ
- グランドデザイン的発想
- 異業種のやり方を導入する
- 既存のキーファクタで戦わない
- 参入障壁と競争障壁
- 戦い方 (競争障壁) の準備としての計画
- 事業プランの体系
- 何故、新規事業は大きくならないのか
- 不可欠な事業展開シナリオ
- 新規事業のマーケティング
- ビジネスレイヤーとプロセスの違い
- 素材レイヤー事業のプロセス設計のポイント
- 部品レイヤー事業のプロセス設計のポイント
- 最終製品レイヤー事業のプロセス設計のポイント
- IT系事業のプロセス設計のポイント
- 質疑応答