本セミナーでは、光学の基礎から始まり、光学薄膜の生産上考慮する点や評価技術など、実際の事例を交えて解説いたします。
今までの光学薄膜は、光学的な特性の制御、例えば光の反射・透過光量の増減、必要な波長の光を取り出す、偏光などの目的だけで利用されていました。しかし、最近の光学薄膜に求められているのは、この様な光学的な機能だけでなく、親水性・疎水性・伝導性・防汚性・耐摩耗性・耐熱性などの機能が付加されています。
また、デジタルカメラ、光ピックアップ、光通信、ディスプレイ、プロジェクターなど、光の分野は大きく広がっています。これら分野の広がりは、従来よりも高品質・高機能な光学薄膜を求めることになり、生産技術の高度化と高精度な評価技術も求められるようになってきました。
本講座は、光学薄膜の設計理論などの講座ではなく、光学の基礎から始まり、光学薄膜の生産上考慮する点や評価技術など、実際の事例を踏まえて講義いたします。
特に、ますます要求が厳しくなっている外観品質につて実例を挙げて紹介します。また、光学的な評価だけでなく、機械的な評価等についても言及します。さらに、ISO化を目指している評価技術についても紹介します。