本セミナーでは、化粧品開発において基礎から解説し、化粧品原料の活用方法や、注意点と処方の組み立て方について解説いたします。
スキンケア化粧品の処方の作り方は、安全性を最優先に考え成分を選択すること。安全性の確認は、使用する成分の調査と製品のパッチ試験などで確認する。使用する成分の使用有無は薬事法に基づく各別表の規制のほかに旧化粧品種別、天然由来のタンパク質等の成分についても他の化粧品への使用状況、使用量、配合量について調査が必要となる。また、活性剤の構造から安全性の確認が必要となる。
化粧品成分の化学構造、化学的・物理的性質等を理解し、成分自体の安定性を損なうことを防げる。成分の安定性は、空気酸化、アルカリ、酸、pHの影響、他成分とのイオン性の違いから生じるコンプレックス、反応性等が考えられる。化学構造のアルキル基、官能基の違いによる製品に与える粘度等の影響と使用感への影響を知ることも重要である。
処方を組み立てる方法は、各成分の極性と融点の異なる成分を組み合わせて作り、アルキル基の構造から製品の粘度を調整できる。同時に製品の安定性が確保できる。製品の目的、粘度、使用感は、油性成分、活性剤、高分子、保湿剤の組み合わせで作れる。
製品の使用感、調整方法について客観的に評価する対応策、評価方法を成分の性質から推測できる。