化学熱力学と言えば、エントロピーやエンタルピーなど、なかなか概念が掴みづらく、敬遠されがちな学問であると言えます。そこで、本講座では、まず極力身近な現象に置き換えて例を示しながら解説することで、様々な熱力学の法則や熱力学関数について理解できるようにします。
さらに「習うよりも慣れよ」の格言通り、熱力学は使ってみてその良さが初めて理解されるものですので、いくつかの演習を解くことでさらに理解を深めることができるようにします。
- イントロダクション
「熱力学で何がわかるの?何のための学問なの?」
- 講義に必要な予備知識
- 単位の換算
- 用語の定義
- 熱力学第1法則 (エネルギー保存の法則)
- 閉じた系でのエネルギー収支
- 開いた系 (流れ系) での収支
- 使ってみよう熱力学第1法則 (演習)
- 熱力学第2法則 (エントロピー増大の法則)
- エントロピーって何? ~統計力学的&熱力学的定義~
- 熱機関のエントロピー変化
- その他のエントロピー変化
- 使ってみようエントロピーと熱力学第2法則 (演習)
- 平衡
- 相平衡って何?
- 化学平衡って何?
- 様々な“平衡”に関する問題 (演習)
- まとめ
- 熱力学の諸法則のまとめ
- 熱力学関数のまとめ
- 熱力学を様々な場面へ応用するにあたって