本セミナーは『高分子の難燃化・試験・評価と難燃剤配合、法規制動向』を2テーマセットにしたコースです。
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通常受講料 : 94,600円 → 割引受講料 69,800円
【1日目】高分子難燃機構と難燃化の考え方、難燃化技術の最新動向と評価試験法
(2013年12月11日 10:30~16:30)
高分子難燃化技術のポイントは、難燃規制を考慮した難燃効率の高い難燃機構の研究、環境安全性、物性、加工性に優れた難燃材料の開発、さらには、適正な評価試験による的を射た効率の高い研究開発が望まれる。
今回は、このような幅広い見地から難燃化技術を考えるユニークなセミナーである。
- 高分子材料の燃焼反応
- 難燃化機構と難燃化の考え方
- 気相における難燃化機構と効果的な難燃系
- ハロゲン化合物
- 水和金属化合物
- ヒンダートアミン
- アゾアルカン化合物
- 窒素化合物
- 固相における難燃化機構と効果的な難燃系
- りん化合物
- IFR系
- ナノコンポジット
- ナノコンポジット+従来難燃系
- 水和金属化合物+助剤系
- チャー層の増量と安定化機構、チャー層の崩壊機構
- 難燃触媒による難燃機構
- 金属化合物 (酸化ケイ素・酸化Mg) による熱分解挙動の変化
- 難燃効率を上げるための考え方
- 代表的な難燃系の特徴と使い方
- 各種難燃系の特徴と性能、その使い方
- ハロゲン化合物+相乗化剤
- 非アンチモン系難燃助剤の種類と特徴
- りん系難燃剤の特徴と使い方
- 無機系化合物の特徴と使い方
- 難燃性評価試験法
- コーンカロリメーターによる評価試験と課題
- 気相と固相の難燃機構の判定技術
- チャー層の評価試験法
- ドリップ性、残炎性、残じん性の評価技術
- 難燃性試験の精度を上げる技術 (試験試料と試験方法)
【2日目】 高分子の難燃化技術の事例・評価と3極法規制動向
第1部 ポリオレフィン系及び高分子複合材料の難燃化とその評価
~PPを中心として~
(2013年12月12日 10:30〜12:10)
高分子の燃焼メカニズム及び難燃化メカニズムをわかりやすく解説。また、難燃化技術については、各種難燃剤の基礎的な難燃化反応、メカニズム及び難燃性向上例を詳細に解説する。
研究例として、難燃PPに、フィラーであるタルク及びガラス繊維を添加した場合の難燃性への影響を解説。また、難燃性が良好となる難燃剤とフィラーの最適配置をサンドイッチ成形の例により解説する。
- 燃焼の化学
- ろうそくの燃焼機構
- 高分子の燃焼機構
- 難燃の化学
- 難燃化するには
- 難燃化機構について
- 難燃化技術
- 高分子の構造設計による難燃化
- 酸化反応場での燃焼反応の抑制による難燃化
- 固相及び気相の冷却による難燃化
- 材料表面・内部への伝熱抑制による難燃化
- 高分子複合材料の難燃化
- 臭素系難燃PPの難燃性に及ぼすフィラー添加の影響
- タルクの添加量及び粒子径の難燃性に及ぼす影響
- 臭素又はリン系難燃PPの難燃性に及ぼすガラス繊維長の影響
- ガラス長繊維とガラス短繊維の場合の難燃性比較
- 臭素又はリン系難燃PPサンドイッチ射出成形品の燃焼特性
- サンドイッチ成形による難燃剤と無機フィラー (タルク) の最適配置
第2部 難燃剤における3極 (日・米・欧) の法規制動向と注意点 (仮)
(2013年12月12日 13:00〜14:40)
<近日UPいたします。>
第3部 FPC用接着剤用途におけるエポキシ樹脂の難燃化と特性
(2013年12月12日 14:50〜16:30)
フレキシブルプリント配線板 (FPC) の製造に用いられるエポキシ樹脂系接着剤を接着剤特性と絶縁信頼性を極力犠牲にすることなく、ハロゲンフリー難燃化する処方設計について述べる。
- はじめに
- 新日鉄住金化学の概要およびエポキシ樹脂事業とFPC用材料事業について
- FPCと接着剤について
- FPC用接着剤の技術課題とハロゲンフリー難燃化について
- FPC用エポキシ樹脂系接着剤のハロゲンフリー難燃化処方と特性
- 接着剤の構成成分
- エポキシ樹脂
- 硬化剤
- 触媒
- 難燃剤
- (a) シクロフェノキシホスファーゼン
- (b) DOPO
- 改質剤
- (a) カルボキシル基含有NBR
- (b) 各種フェノキシ樹脂
- 接着剤の配合処方
- 接着剤の特性に及ぼす難燃剤、改質剤の影響
- モルフォロジー
- 動的粘弾性とTg
- 引張試験特性
- 難燃性
- フロー性
- ピール強度
- 絶縁信頼性
- 耐マイグレーション性
- まとめ
参考文献