本セミナーでは、レオロジーの基礎から解説し、レオロジーデータの見方やそこから想定できる高分子の構造や分子運動など、具体例を挙げながら解説いたします。
レオロジーは、もののかたさ、やわらさ、ねばっこさ等、感覚的な物性を評価する分析手法の一つである。高分子物質の力学特性として、粘度・弾性率といった物質定数が一般に使用されるが、成型加工等の複雑な工程を考える場合には、それだけでは不十分であり、
等も考える必要がある。このように時間や周波数にも依存した複雑な力学特性を扱うのがレオロジーである。ややとっつきにくい面があるが、慣れれば感覚的かつ直感的に理解ができることから、すぐに専門家になれる分野でもある。 このセミナーでは、レオロジー測定の原理から、実験的に求まる種々のパラメーターの意味を、直感的かつ厳密にまとめて解説する。そして、レオロジーデータの見方やそこから想像できる分子論的な考察を、具体例を挙げながら説明する。