振動と摩擦の基礎から学習をスタートし,それを踏まえた上でスティックスリップにおける各種パラメータの役割,発生のメカニズムなどについて基本的な理解を深めていきます。
受講者の能動的な理解を深めることを目的に,スティックスリップを含む振動運動全般について,Excel を用いた簡便な方法で数値解を求める演習を行います。
- 振動学の基礎
- 自由振動と強制振動
- a.方程式と解析解
- b.Excelを用いて数値解を求める 【演習】
- 減衰振動
- a.方程式と解析解
- b.Excelによる数値解 【演習】
- 強制減衰振動
- a.方程式と解析解
- b.Excelによる数値解 【演習】
- 自励振動と負抵抗
- a.方程式と解析解
- b.Excelによる数値解 【演習】
- 振幅が一定値となる振動 (非線形振動)
- a.電気回路とファンデルポール方程式
- b.Excelによる数値解 【演習】
- 摩擦の基礎
- 摩擦の機構
- 乾性摩擦の性質
- 粉粒体の摩擦
- スティックスリップ運動
- スティックスリップ運動の基本的性質
- a.スティックスリップ運動とは
- b.Excel を用いた1自由度系のシミュレーションで,パラメータを変化させたときのスティックスリップへの影響を見る 【演習】
- スティックスリップ運動の起こるメカニズム
- a.境界摩擦の場合の実験例
- b.乾燥摩擦の場合の実験例
- c.スティック時間と回復時間
- d.粉粒体摩擦の場合の実験例
- e.Dietrich-Ruina の摩擦則
- f.Excel を用いたシミュレーション:すべり摩擦係数が速度依存性を持つ場合のシミュレーション 【演習】
- 多自由度系のスティックスリップ運動
- a.Excel を用いた2自由度系のシミュレーションで,系に生じるスティックスリップのパターンを調べる 【演習】
- b.地震モデルにおけるスティックスリップ運動のシミュレーションと実験の紹介