一眼レフカメラや、液晶プロジェクター、更には医療機器まで、さまざまな光学デバイスに活用されているガラスレンズ。その中でもコスト面で課題を抱えていた非球面レンズについて、成形パラメータの検討によって、更なる高精度化と低コスト化を図るための具体的手法を紹介致します。
強度や粘弾性などのガラス材料の詳細な特性評価、金型材料の特性評価、加工時のシミュレーションとその数値解析からの温度・時間・圧力等の最適条件の算出について解説し、マイクロインプリント・ナノインプリントに関しても最新の研究事例を紹介致します。
- 序 論
- さまざまなガラスレンズ材料
- レンズの成形法
- 非球面レンズとその応用事例
- ガラス材料の熱粘弾性的取り扱い
- 熱粘弾性体の構成方程式
- 緩和弾性率とクリープ関数
- シフトファクターと活性化エネルギー
- 粘弾性Voigtモデル
- 粘弾性Maxwellモデル
- 熱粘弾性特性の評価手法
- 粘弾性特性の評価法について
- クリープ関数の測定
- 数値Laplace変換・逆変換
- 緩和弾性率の同定法
- Maxwellモデルを用いた緩和弾性率のモデル化
- ガラスレンズモールドプレスの有限要素法解析
- 解析モデル
- 種々のパラメータの設定
- 境界条件・初期条件の設定
- 数値解析例
- 応用解析事例
- 成形残留応力の予測
- 残留変形量の予測
- 成形最適条件の予測
- ガラスのマイクロインプリント・ナノインプリント
- インプリント用金型について
- ガラスの熱インプリント試験
- 熱インプリントに関する成形シミュレーション
- ガラス成形用金型について
- 金型材料について
- 金型のコーティングについて
- 金型の濡れ性評価
- 金型の強度特性評価
- ガラスの強度評価
- ガラスの一軸引張試験
- ガラスの強度の温度依存性・ひずみ速度依存性
- ガラスの強度のモデル化と近似表現
- まとめ