プラスチック加飾による機能性・意匠性付与技術

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プログラム

第1部 プラスチック加飾技術の基礎と最新技術トレンド

(2013年11月27日 10:30〜12:00)

「プラスチックの加飾」は今や最も注目されている成形技術の1つになっている。本講では、最近注目されている加飾技術を中心に現状ならびに最近の動向を解説し、今後の展開方向を示す。 (ただし、第2~4部との重複を可能な限り避けた説明を行う)
  1. プラスチック加飾技術の概要
    1. 加飾の意義
    2. 加飾技術の分類と各加飾技術の位置付け
  2. フィルム貼合・転写成形
    1. 基本フィルム
    2. 加飾フィルムと意匠表現
    3. 成形方法
      1. インモールド成形
      2. オーバーレイ成形
    4. 用途例
  3. 特別な表面層なし加飾 (NSD)
    1. シボ
    2. 着色
    3. 金型表面高品位転写 (HLTM)
      1. ヒート&クール
      2. その他の方法
  4. ソフト表面加飾
    1. ソフト表皮材貼合成形
    2. ソフトフィール加飾
  5. 構造色加飾
    1. 構造色について
    2. プラスチック構造色加飾
  6. 進展の見られる二次加飾
    1. インクジェット印刷
    2. その他の二次加飾
  7. 組合せ加飾技術
  8. 用途別適用加飾技術、プラスチック加飾技術の棲み分け
  9. 今後の展開

第2部 印刷フィルムによる成形品への加飾と機能性付与

(2013年11月27日 11:40〜13:10)

3次元形状を有する成形品への加飾法は限られているが、その1工法である印刷フィルムを使った加飾工法と同時に付与できる機能について説明する

  1. 表面加飾技術分類 (直接印刷・間接印刷)
  2. 加飾フィルム (転写箔) について
    1. 基本構成
    2. 転写箔の加飾によるメリット
    3. 転写箔に組み込める意匠表現
    4. 転写箔に組み込める機能
  3. 加工方法
  4. 成形同時加飾システム (Nissha-IMD)
  5. IMDの応用展開

第3部 高分子材料を導体化するための技術とその問題点

(2013年11月27日 13:50〜15:20)

 高分子材料にめっき処理を行う場合、大別すると装飾と機能の二つの目的に分かれる。装飾目的は意匠性と美観が要望される。特に、意匠性は感性が支配する領域なので、試作と量産化の間で問題を生ずる場合があり、美観ではめっき皮膜の欠陥と検査基準 (要求仕上がり) で製品の歩留まりなどが大きく変化する問題がある。 めっきは専門としない技術者にとって不可思議な職人芸のようなもの技術かも知れない。一方、めっき技術者は高分子材料や成型技術などの知識に乏しいことがある。高分子材料にめっき皮膜を用いた製品の加色は、樹脂成形とめっきの技術が一体化しないと不具合の解決を難しくする。そこで、めっきを専門としない技術者に成型での問題点を含めてめっき技術を紹介する。また、環境問題に配慮しためっき技術および技術動向も紹介する。

  1. めっき外観
    • 目視の物理…目で知覚できる外観
    • めっきの色について
    • 測色方法
    • めっきでの調色とは
  2. 電気めっきと無電解めっき
    • 電気めっきの特徴
    • 電気めっきの種類…Cuめっき、Niめっき、クロムめっき
    • 電気めっきの種類 (着色を目的とする) …真鍮 (黄銅) めっき、銀めっき、金めっき
    • 無電解めっきの特徴
    • 無電解めっきのタイプ…置換めっき、自己触媒型めっき
    • 無電解めっきの種類 Cu、Ni、Auなど
  3. めっき処理工程
    • 単位操作としての工程
    • プラスチックめっき…材料 ABS樹脂
    • プラスチックめっき処理工程、概要
    • 脱脂処理
    • エッチング処理
    • エッチング機構…めっき皮膜の密着性
    • 成型条件がエッチングに及ぼす影響
    • めっき触媒処理…センシタイジング-アクセラレーション法、キャタリスト-アクチべーション法
    • 触媒処理の役割
    • 導体化処理としての無電解めっき
    • 厚膜化処理としての電気めっき
    • めっき皮膜の耐食性
    • 電気めっきの添加剤、光沢剤の役割
    • 電気めっきの析出特性 外観に及ぼす影響
    • 梨地外観…物理的凹凸法、添加剤法
    • めっき冶具
    • めっき不良
    • Pd-Sn触媒の特性と問題点
  4. プラスチックめっきに対する最近の技術動向
    • 超臨界条件を用いた触媒吸着法
    • 非クロム系薬剤処理によるエッチング技術…オゾン処理、UV処理
    • ホウ素フリーNiめっき浴
  5. まとめ

第4部 銀鏡塗装技術とその発展

(2013年11月27日 15:30〜17:00)

 環境にやさしい金属調表面創造技術である『銀鏡塗装』は古くから開発され,活用されてきた。銀鏡塗装 技術の概要を紹介する。技術開発の経過について,特許等を参照しながらまとめる。また,一般的な銀鏡塗装技術に求められる特性や,それを得るための開発について現状を紹介し,今後の展望を紹介する。

  1. 加飾について
    • 加飾一般と現状と将来
    • 価値創造型加飾/金属調表面
    • 加飾に関する環境と社会的要望
  2. 金属調装飾
    • 金属調を創造する技術
    • 環境対応型「銀色」
  3. 銀鏡塗装
    • 銀鏡塗装一般
    • 産業財産権からみた銀鏡塗装
    • 銀鏡塗装技術の優位性と懸念点
    • 銀鏡塗装の今後
  4. 関連する技術
    • 海外の状況
    • 耐久性の改善
    • 用途開発と高級感
    • 自己修復塗料との複合化
    • ホログラムとの複合化
    • 「銀」元素の特徴活用
  5. デモ
    • 銀鏡塗装の配合
    • 銀鏡塗装の実演 (工程)
      平野輝美 講演 40分
      橋本 智 講演30分+デモ

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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