我が国は、産業競争力の強化、マーケティング高度化への対応、高齢化への対応など、さまざまな課題にスピーディに対応し、国際的な優位性を確保していかなくてはなりません。これらの課題を解決するツールとして期待されているのが「ビッグデータ活用」。
本勉強会は、日本復活に向けた新たなビジネス機会を発見するため、「ビッグデータ活用」をキーワードにした3回講座です。第1回目は「ビッグデータ活用の動向と政策課題」
(2014年2月4日 13:00〜14:05)
ビッグデータ活用は、産業・社会変革を加速する。個別マーケティングや製造業のサービス業化が急進展している。各種予知・予測・判断支援での活用は、マネジメントの精度をより高いものにしている。さらには、「予防」医療の展開やエネルギー問題対応など社会的課題解決での活用も始まっている。ビッグデータ活用には、いくつかパターンがある。経営戦略と照らし、価値が生じる部分を見極め、活用戦略を考える必要がある。講演では、ビッグデータの活用パターンとそれによって生まれるビジネス機会、ビッグデータ活用を進めるために必要な考え方について述べる。
(2014年2月4日 14:10〜15:15)
データサイエンスがビジネスにおける武器として捕らえられる中、楽天ではお客様への価値を第一として考え、「お客様に最上のサービスを楽しんでいただくためのおもてなし」を提供するために解析を行っている。日本が世界に誇るサービスの質の高さをいかに世界に進出、提供し、評価してもらうのか。理性に訴えかけ、無機質になりがちなサービスと、感情価値を生み出し、有機的に発展するサービスとの違いと、その理解から生まれるマーケティングへの適応例を紹介する。
(2014年2月4日 15:25〜16:30)
ICT (情報通信技術) の普及により、ライフログなど多種多様な個人に関する情報を含む大量の情報 (いわゆるビッグデータ) がネットワークを通じ流通する社会を迎えている。これにより、成長戦略の一翼として、新事業の創出、国民の利便性の向上、より安心・安全な社会の実現などが期待される一方、個人に関する大量の情報 (パーソナルデータ) が集積・利用されることによるプライバシー等の面における不安も生じている。本講演では、これらの背景を踏まえ、政府の取り組み等を中心に、ビックデータによる成長戦略とそのための課題等について概説する。