昨今の目覚ましい経済的発展により、アジア諸国の企業は日系企業の重要なビジネスパートナーになっています。アジア諸国の企業と安定的な取引関係を構築・継続するためには、アジアのビジネス法務の常識・背景を理解することは勿論、関係構築のツールである英文契約書実務の理解が欠かせません。
本セミナー (全3回) では、(1)英文契約書実務の基礎、(2)現地企業との契約交渉の始め方・留意点、(3)英文契約書の主要条項の交渉方法、(4)アジアビジネスに欠かせない法務の常識・背景等を、英文契約書に馴染みの無い方でも理解しやすい順序で丁寧に解説していきます。
第2回 現地企業との交渉の始め方と交渉実務~交渉プロセスのコントロール~
- 弁護士の利用方法
- 現地弁護士と顧問弁護士
- 依頼のコツ
- 交渉における役割分担
- 交渉の開始 (総論)
- 秘密保持契約 (NDA) の締結
- Letter of Intent (LOI) /Memorandum Of Understanding (MOU) に基づく交渉の開始と独占権、デューデリジェンス
- 秘密保持契約 (NDA) の意義と契約交渉上の留意点
- 開示の目的・範囲・義務
- 秘密保持義務の対象情報の特定
- 開示の手続
- 情報受領者
- 秘密の例外
- 秘密情報の返却及び廃棄
- 期間・終了
- 法律及び命令との関係
- LOIの意義と契約交渉上の留意点
- 締結の目的
- 法的効果と留意点
- アジア法務におけるLOI交渉実務
- 現地ビジネス参入に関する契約交渉の具体例・実務 (JV契約・企業買収契約を中心に)
- JV契約、企業買収契約、販売・代理店契約、国際売買契約等を素材とした典型論点及び契約交渉の実務に関する検討・解説
- 実務担当者としてどのように契約交渉プロセスをコントロールしていくか