本セミナーでは、重合の基礎から解説し、懸濁・乳化重合で求める高分子 (微粒子) を得るためのプロセス、機能性微粒子の合成、製法について解説いたします。
本講演では、重合反応速度論の観点から、粒子核生成と粒子成長を定量的に解析し、乳化重合の粒子数と粒径に及ぼす影響を考え、粒径制御方法を解説する。また、重合反応プロセスという視点から懸濁重合を考え、ラボスケールから製造プロセスまでの、重合反応容器や攪拌機の形状、反応温度の制御等、反応条件が得られる高分子粒子の粒径分布に及ぼす影響を解説するとともに、得られる粒子の粒径分布の狭い粒子を得るためにはどのような方法が望ましいのかを解説する。
また、ソーププフリー乳化重合、分散重合、シード重合や重合反応性開始剤を用いたグラフト重合を紹介し、高分子微粒子の機能化を解説する。最後に、充填層を用いた連続的乳化・懸濁重合を紹介し、その有用性を紹介する。