最初に、マイクロリアクターを有用に使うためのポイントを機能ごとに解説し、マイクロリアクターが持つポテンシャルを理解する。次に、日本、欧米で、これまでに成功してきたプロセス開発例 (10~20例) をマイクロリアクター利用を考えたポイントとともに紹介し、マイクロリアクター技術の最新動向、実用化の方向性、ビジネスモデルとしての今後の可能性について詳述する。最後に、マイクロリアクターを利用するにあたっての、設計、実験手順を解説し、すぐにでも実験できるための基礎知識を講述する。
- マイクロリアクターの能力と利用ポイント
- マイクロリアクターとは?
- 数ミリ秒内で完全混合
- ナノ粒子、液滴を精密に連続製造
- 伝熱速度50倍で簡単除熱
- 素反応制御による選択率を飛躍的に増加
- 爆発しない反応器 (爆発性物質を過酷な条件で操作)
- 気液界面の精緻な制御による高効率物質移動
- 開発事例と最新動向、今後の展望
- 開発の歴史
- 日本における開発事例
→ 有機合成、ナノ粒子製造、化粧品用エマルション製造、高分子製造など
- 海外における開発事例
→ 開発状況一覧、医薬中間体、高機能材料製造などマイクロリアクターとともに解説
- 今後の展望
→ フローケミストリーとしての展開、本質安全コンパクトプラント、新ビジネスモデルへの展開
- マイクロリアクターで研究を進めるための手順
- 迅速混合流路の設計法
- 迅速熱交換流路の設計法
- 液滴利用流路の設計操作法
- マイクロリアクター実験の手順
- 大量生産へのスケールアウトの考え方
- さいごに
→ マイクロリアクター技術がもたらす波及効果