(2013年8月26日 13:00〜14:15)
個人の健康情報や医療機関等の医療情報を連携する必要性について疑う余地はありませんが、一方で技術面、制度面、事業面での実現の難しさも明らかになってきました。今後、超高齢社会を迎えるにあたり、更には在宅医療、介護、生活関連サービスまでも含めた情報連携も求められています。地域包括ケアという壮大なまちづくり構想の中で、私達はどこから手をつけてよいのか。リアルワールドの利用者視点でサービスを集約するために、実現可能なアプローチを皆さんと一緒に考えたいと思います。
(2013年8月26日 14:20〜15:35)
我が国は、いよいよ超高齢社会の時代に入り、年齢を問わず健康で生き甲斐のある生活を続けられる事が人々の大きな関心事となっています。また、それに伴ない社会的に解決すべき課題も顕在化してきました。そのような中で、急速に発展を遂げている情報通信技術 (ICT) を医療やヘルスケアの分野に活用して、健康の維持と向上の取組みをアシストし、医療やヘルスケアをより身近なものにしようとする試みが継続的に進められています。本講演では、この分野でNTTグループが進めてきたICTの活用事例を紹介し、目指す世界に向けて我々の研究所が取組んでいる新技術の研究開発事例を紹介いたします。
(2013年8月26日 15:45〜17:00)
気管支喘息、食物アレルギーなどの小児アレルギー疾患は地域全体で見守る必要がある。そこで、専門的な定期検査や救急診療を行う基幹病院と身近なかかりつけ医との連携を円滑にかつ効果的に行うために、ICTを活用したT-PANを構築した。患児/保護者は携帯電話、スマートフォンから健康情報を入力し、医療機関はタブレット型端末から病院の検査結果や画像などの医療情報 (HIS情報) や患者の健康情報を入手できる。現在、27の医療機関と約500人の患児が参加している。本ネットワークの開発経緯と内容を紹介し、さらにその有用性について報告する。