本セミナーでは、センシング/モニタリング技術を持つ企業が新しいビジネスモデルを確立するためのヒューマンセンサ・モニタの最新技術動について解説いたします。
医療情報化や予防医療、スポーツ、食生活等のヘルスケア、更には自動車の安全性や快適性やセキュリティまで、センサ・モニタリング技術が新ビジネスを掴むチャンスに溢れるライフスタイルの時代になりました。この潮流に乗るには、センサ/モニタ性能を支える技術力に加え、データ活用のアイディアとビジネスにつなげる力が必要なのではないでしょうか? 本講演会では、センシング/モニタリング技術を持つ企業が新しいビジネスモデルを確立するためのヒューマンセンサ・モニタの最新技術動向と、新ビジネスを展開するアイディア・手法を紹介致します。
(2013年9月20日 10:30〜12:00)
車両におけるヒューマンセンシングおよび運転支援システムの技術動向と最新の試みについて紹介すると共に,超高齢化社会に向けての課題について展望する
(2013年9月20日 13:00〜14:30)
高齢化速度と長寿化という点で世界のトップを走っているわが国は、医療費削減や健康で質の高い生活 (QOL向上) を営む期間の延伸を目指し、出来る限り医療施設に頼らず、在宅加療や日常の健康管理・疾病予防、介護・看護などを行うホームケアが推進されている。また、政策的にも2008年4月より特定健診・特定保健指導制度が導入され、健診受診率の増加と未病者の早期介入による病気移行の軽減を図る対策が実施されている。 本講演では、健康管理・予防という観点から非 (無) 侵襲生体計測技術の世界動向を簡単に示しながら、我々が推進している早期発見・長期観察を目指した、ユーザーに負担のかからない「いつでもどこでも<ユビキタス>ヘルスケアチェック」総じて、簡便であるがコンピュータ技術で高度に知能化された“スマート生体計測技術”の最新動向について、その方法論の概要と開発事例を紹介する。さらに,これらの計測技術とICTを融合した次世代型のヘルスケア・スマートタウン構想を紹介しながら、今後の課題について述べたい。
(2013年9月20日 14:45〜16:15)
これまでヘルスケア産業として認識されてきた領域は狭い医療と健康の領域に二分されてきた。それは過去の科学や医療制度から慣習としてまた常識として扱われてきたものや医療行為としての治療や病院などの設備に導入される薬事法の対象製品の領域などの閉鎖的分野が一つ。診療報酬外や医療認識の低い健康測定や健康管理のための予防対象、美容領域など自由な分野の二つである。
しかし、健康科学の進展と異分野の科学などとの連携により人間の健康に対しての新たな発見や課題解決方法が見えてきた。更に医療や健康の領域に入ってきた先端技術や製品の開発と情報技術の進展やその活用方法により、医療健康の線引きが困難となり飛躍的なヘルスケア産業の市場拡大の機会が訪れたことになる。こうした考え方の変化と併せて科学や技術の進展などにより生活情報 (バイタルデータ) の分析と食や運動、睡眠やメンタルが人間の生体に与える影響や課題の科学的根拠 (エビデンス) が明らかになってきている。よって、これまでのヘルスケア分野のビジネスの領域は生活全般のあらゆる状況に関係するとも言え、その市場の考え方も一気に拡大してきている。
健診検診履歴、治療、投薬履歴などの健康医療情報と個人のライフログ (パーソナルヘルスレコード) や生活情報、の統一することの重要性も言われてきた。関連するセンサ機器、そしてデータから導き出されるソリューションなどのヘルスケアサービス、生活支援の市場のほか、個人を特定しないマクロなビックデータや特定因子のクラスターから導き出される創薬や製品のほか地域サービス開発などがあげられる。これらはスマート化されたヘルスケア分野として異分野の参入や連携により更にビジネス機会の拡大するものである。健康が個人だけのものでなく、個人を取り巻く企業や団体などの組織や地域社会、国としても生産性向上や財政効率、健全な社会環境づくりとしても重要な課題となっていることにも拍車をかけることとなる。
更にこれまで日本国内の市場にしか対応していないヘルスケア分野の技術や製品、サービスも国際的市場に目を向けた戦略として技術開発や製品開発、市場開発を行うことによりその市場規模もグローバル化することとなる。
こうした異分野からの参入も可能とするスマートヘルスケア分野の新しいビジネスのアイデアと市場、そして参入や技術融合、アライアンスの考え方について、そのインキュベーションやオープンイノベーションの支援事例なども含めて述べる。
(2013年9月20日 16:20〜17:30)
既に、ID・Passwordによる認証方式の破綻が叫ばれており、次世代の認証が求められている。次なる候補には、究極の個人特定方式である生体認証が有望視されている。しかしながら、不変の生体情報の利用には、リスクが高い。その解決策をIT環境と共に探る。 Amazon社・Intel社が提唱しているIDaaS (EcoID化) へクラウド環境の発展と共に、移行が進んでいる。 1IDでインターネット上の如何なるサイト間をもシームレスに相互認証・接続できる環境が整ってきた。 一方、認証方式は従来型の文字コードを利用した (ID/Password+α程度) 旧態依然方式が未だ利用されている。文字コードを利用する限り、搾取、成りすまし等による犯罪から抜け出すことができない。 本講演では、究極の本人確認手段である、生体認証方式の課題と、安心・安全に、ネットワーク上で利用する手段・手法について、東芝ソリューションが提唱・企画し、国際標準化まで育ててきたACBioと共に、紹介する。