本セミナーでは、新規抗凝固剤の臨床データ、開発のながれ、今後の展望について解説いたします。
半世紀以上にわたり心房細動症例の脳卒中予防に対して、唯一の経口抗凝固剤であったワルファリンにかわり、2010年10月に初めてダビガトランが承認された。その後約3年間で計3つの新規経口抗凝固剤が承認された。当初の予想よりもワルファリンを使い続けている医師が多いのが現状である。今後busy market となったこの領域で使い分けることが必要であるのか、今後どのような展開をたどる可能性があるのか、ワルファリンとの実際の臨床的差別化、第3相試験のデータのレビュー、開発の課題、差別化などのポイントを中心として解説を試みる。