界面活性剤基礎と分散技術・消泡技術への応用

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会場 開催

本セミナーでは、界面活性剤の物性、性状などの基礎から分かりやすく解説いたします。
使用頻度が高く、問題が発生しやすい分散剤、消泡剤の「正しい使い方」を実験、映像を交えて修得していただきます。

日時

開催予定

プログラム

現在日本では年間約100万、6000種類の界面活性剤が生産され、家庭においても産業界においても大量に使用されている。  生産現場で使われる各種界面活性剤はプロセスケミカルス (工程薬剤) と呼ばれ、生産性の向上、製品品質の向上・差別化等に使用される。プロセスケミカルスには分散剤、消泡剤、粘弾性調整剤、防腐・防カビ剤等種々あるが、これも数千種類あると言われている。
この数多くのプロセスケミカルス (界面活性剤) の中から自社にとって最適なプロセスケミカルスを見つけ出すのは中々難しいことである。特に水系での生産では、水の表面張力が液体の中で2番目 (1番目は水銀) に高いため、生産に支障をきたし、製品に悪影響を与えることがある。これらの問題は適切なプロセスケミカルスを選定することによって解消できる。  このセミナーでは界面活性剤の実用性のある基礎知識を習得し、プロセスケミカルスの中で使用頻度の高い分散剤および消泡剤につき理論、使い方、試験方法等を論じる。

  1. 界面活性剤とは
    1. 界面活性剤の種類と性状 *イオン性の違いと性状の違い・・・アニオン、カチオン、非イオン、両性
    2. 界面活性剤のキーワードとその意味と使い方・・・映像、実験を用い理解を深める *表面張力とは・・お互いに接する面積を最小にする力 *ぬれ性とは・・・表面張力との関係 *ミセルとは・・・臨界ミセル濃度と界面活性剤の働き *HLBとは・・・グリフィンのHLBとデイビスのHLB、曇点とは
  2. 分散
    1. 分散の三要素・・・それぞれの意味合いと分散との関係 *ぬれ性とは *解こう性とは *安定性とは
    2. 分散剤選定のポイント *DLVO理論とゼータ電位の関係 *粉体の性状と分散剤の関係 *分散剤の基本的メカニズムと分散過程 *高分子系分散剤と低分子系分散剤の違いと使い分け *分散剤の試験・評価方法
  3. 消泡とは
    1. 泡は何故立つのか、何故消えないのか
    2. 泡を安定化する要因 *表面張力と野関係 *デイビスのHLBから安定性を判断 *マランゴニー効果と泡の安定化の関係 *排液とその抑制による泡の安定化
    3. 消泡 (剤) とは *消泡の理論・・・どのようにすれば泡は消えるのか、或いは消すことが出来るのか。Rossの理論とは等。 *消泡剤の組成・・・シリコーン系、エマルション系、金属石鹸系等組成上の違い。 *消泡剤の種類・・・破泡剤、抑泡剤の性能上の違い。 *消泡剤の使用方法・・・最適消泡剤の選定、破泡剤と抑泡剤の使用上の注意等。 *消泡試験・・・サーキュレーション法、ホモジナイザイザー法、比重カップ法、 メスシリンダー法、ディフーザースートン法、ロス・マイルス法

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)
136-0071 東京都 江東区 亀戸2-19-1
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