(2013年7月24日 14:00〜15:25)
シェール革命等の国際的なエネルギー情勢も踏まえ、現在「成長戦略」の策定や「エネルギー基本計画」の改定議論等が行われている。現在行われている政策議論も踏まえ、天然ガスを中心にエネルギーにかかわる課題を概観するとともに、東京ガスのLNGバリューチェーンの高度化に向けた取り組みを、生産 (調達) ・流通・消費の分野ごとに紹介する。
シェール革命は単にエネルギー価格を長期安定させるだけにとどまらず、米国への製造回帰、再生可能エネルギーへの負の影響、天然ガス自動車や水素自動車の開発加速、電子機器のデフレなど様々な影響が長期にわたり起こりうる。日本はアベノミクス効果で経済成長が期待されるが、ロシアや中国ではシェール革命の負の影響を心配しなければならなくなってきた。まさに過去10年の中国経済成長が世界をけん引したシナリオが大きく書き換えられようとしている。ここでは各産業への影響がどの程度あるのかを検証してゆきたい。