本セミナーでは、金属-樹脂、金属-金属、金属-セラミックス、樹脂-樹脂など異材接合について、界面端を特徴づけるパラメータの導出方法と評価や実験例などを分かりやすく解説いたします。
セラミックス/金属接合体に代表される異種材料接合構造では、接合体を構成する個々の構成材料そのものの基本特性はもちろんのこと異種材料接合界面やその端部近傍の力学的特性が重要となる。これらの力学的な基本事項に基づき異種材料接合構造の基本形状設計法および構造の強度評価にかかわる技術の確立が必要となる。 そこで本講演では、異材接合界面の力学的問題点に絞り、界面端を特徴づけるパラメータの導出方法およびこれらのパラメータに基づく評価や実験例などを分かりやすく解説する。あわせて、セラミックを含んだ異種材料接合体における強度の高度化手法や界面の信頼性評価に関する研究例を紹介する。
機械的性質、熱膨張係数の異なる異材で構成される接合界面端には応力集中が生じ、応力分布に特異性が現れることがある。セラミック/金属接合体を対象とする接合界面端部形状に対する応力特異性パラメータの変化について理論的に検討した結果や接合体強度と破壊様式および界面端形状との関連を紹介する。 あわせて接合界面端部の残留応力解析や継手の強度評価について述べる。